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おかみのたより端境期


こんにちは。のざわ米店おかみの純子です。純子と書いて すみこ と読みます。

今日は、「端境期」についてお話します。

端境期は、【はざかいき】 と読みます。
簡単に言うと、農作物が出来ない時期のことです。

冬野菜から春野菜への切り替えの時期(ちょうど今頃)
夏野菜から秋野菜への切り替えの時期(だいたい8月下旬から9月頃)
に「端境期」を迎え、収穫できる野菜が少なくなります。

これから、野菜の直売所なども含め、野菜が品薄になってくると思います。

この理由は、まず野菜を自然の状態(ハウス栽培などではない)で育てていることで、この時期に収穫しようと思っても、冬に種を撒かなければならないので、気温が低い為に発芽せずなかなか育たないからです。

二つ目の理由として、この時期は野菜も遺伝子を残す為に花が咲いてきてしまうという問題。
とくに今の時期は、気温が高くなりはじめ、日照時間も長くなってくる時期なので、植物は一斉に花を咲かせます。そうなると、葉物(ほうれん草、水菜、小松菜、白菜、キャベツなど)は花が咲くと葉が硬くなったり、根菜(人参・大根・かぶなど)だとカスカスになってしまいます。

とはいうものの、ハウス栽培の野菜や、県外、海外などからの野菜を考えれば、日本では1年中どんな野菜も手には入るのですが、やはり自然に育つ野菜の美味しさは体が一番喜んでくれます。

大地と自然のサイクルに合わせ、旬のものを取り入れていくことは体も喜びますので、野菜の旬を知ることが大切だと思っています。

最近では先にも書いた通り、どんな野菜も1年中手にいれることが出来ます。
なので、野菜の旬の時期を知らない人が多いのですが、各野菜の旬の時期を知ることで、野菜をもっと美味しく召し上がることが出来ますよ。

また野菜は新鮮なほど美味しいです。
野菜嫌いなお子様も多いと思いますが、野菜の旬の時期を把握し、地元の新鮮な野菜を使用して調理してみてはいかがでしょうか?


端境期に伴う、農家の人たちの知恵として、この時期は切り干し大根をはじめとする干し野菜や、たくわんや粕漬けなどの漬け物、 その他、ノビル、ニラ、パセリ、玉ねぎ、エンドウなどが、春ならではの栄養になるそうです。


のざわ女将



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