お彼岸も過ぎて、9月も終わりに近づいてきました。
さりげなく香る葛の花の甘酸っぱい香りも、そろそろ終了間近。
また来年までのお楽しみですね。
さて今日は中秋の名月・・・十五夜です。
子どもの頃、十五夜の日に、大きな花瓶にススキを生けて、丸いお団子を月夜にお供えしました。
部屋を暗くして、庭先から見える月を祖母と一緒に静かに楽しんだ思い出があります。
<十五夜の由来>
日本では、昔から月が神聖視されてきました。その歴史は古く、「十五夜」ではないものの、縄文時代にはすでに月を愛でる文化があったと言われています。
「十五夜」に月見をするようになったのは、平安時代。
中国から伝わり、貴族の間で「十五夜」が親しまれるようになりました。
当時は月を見ながら酒を酌み交わし、舟に乗って詩歌や管弦を楽しむという風流な催しだったそうです。
↑すごく素敵ですね。
この頃の「十五夜」は、現代の空を見上げて月を眺めるものではなく、貴族たちは水面や盃に映った月を愛でていたそうです。
↑今年は、そんな楽しみ方にトライしてみますね。
庶民に「十五夜」が広まったのは、江戸時代になってからのこと。
庶民が楽しんだ「十五夜」は、貴族のように月を愛でるだけの催しではありません。
「十五夜」の時期は田んぼの稲も育ち、収穫をする頃。
そのため、「十五夜」は月を眺めるというよりも、無事に収穫できたことへの喜びを分かち合い、感謝する日という意味合いが大きかったのです。
↑まさに、暦と月の関係や、米作りには深い関係性があるんですよね。。。神秘的。
秋分の日から、日が暮れるのもどんどん早くなってゆき、寒露の頃にはより一層季節は深まり、静まりの時へと移り変わってゆきます。
夏の疲れが出やすくなるのもこの時期なので、どうぞ皆様体調を崩されませんようにお過ごしください。
のざわ米店