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おかみのたより1995年と2024年、米価が上がった理由が違う!


みなさん、1995年の「お米不足」を覚えていますか?

あの年、日本は大変な状況に陥っていました。当時、冷夏による不作で、国内の米の収穫量がガクッと減少。
スーパーでも「お米がない!」と騒がれ、米の価格が一気に高騰しました。
政府や農協も、農家から通常よりかなり高い価格で米を買い取るしかなく、さらにタイ米などの輸入米も市場に出回りましたが、それでも価格は全体的に高かったんです。

一方、2024年の米価もじわじわと上がってきていますが、今回は1995年のような「米不足」ではありません。
主な原因は、気候変動による収穫量の変動や、燃料・肥料などの生産コストの上昇です。
お米そのものは足りていますが、作るのにかかるお金が増えちゃったことで、価格がゆっくりと上がっているんですね。



● お米って本当に他の食品に比べて高いの?

ここでよく言われるのが、「お米の値段が昨年よりも高くなっている」ってこと。

でもちょっと待ってください!

他の食品と比べて、本当にお米がそんなに高いのでしょうか?

実は、他の食品もここ数年でかなり値上がりしています。
例えば、パンやパスタの原材料となる小麦も、輸入に頼っているため、世界的な供給不足や物流コストの上昇が影響して価格が上がっています。また、野菜や果物、肉、魚なども、天候不良や生産コストの増加に伴い値段が高くなっていますよね。

その中で、お米はどうでしょう?
確かに価格はじわじわ上がっているけれど、他の食品と比べて特別に高騰しているわけではないんです。
むしろ、持ちが良く、日常的に食べられるお米は、1食あたりのコストで見ればまだ割安な部類に入ります。
たとえば、パンや麺類は1食あたりの価格が上がりがちですが、お米は大きな袋で買えば1食あたりのコストは比較的抑えられるんです。

● まとめ:お米はコスパの良い主食?

だから、「お米の値段が上がっている」とは言え、実際に家計全体で考えると、お米はまだまだコスパの良い主食なんです。特に、日本人にとっては毎日の食卓に欠かせないもの。パンやパスタ、他の食品も値上がりしている中で、食費全体のバランスを考えたときに、お米が意外と安定しているのが分かるはずです。

1995年のような急激な米価上昇とは違って、2024年の米価上昇はじわじわとしたもの。
それでも、お米は相変わらず日本の食生活の中心にあり続け、まだまだ他の食品と比べて頼りになる存在です!

今回も農業新聞に掲載されていた記事やコラムを参考に、1995年と2024の米価格の違いと、他の食品の値上がりとの比較を記してみました。
まだまだお米はコスパのいい食品です!みんなお米を食べましょう!

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