いつものお米が、ほんの少しの工夫でワンランクアップしたご飯に変身します!
こんにちは。のざわ米店です。
最近の炊飯器はとぉ~っても優れものばかりなので、ボタンをポチッと押せば、あっという間に美味しいご飯が出来上がっているのですが・・・それのさらに上をいく美味しさを体験してもらいたい!
ということで。
内容は・・・もしかしたら基本的なことばかりかもしれませんが、今日は「そんなの知らなかった~~~~!」って方に向けてご説明させて頂きます!
お米をワンランクアップする方法
<お米の保存方法>
精米したお米を買ってきたら、皆さんどこに保管していますか?
ビニールのまま引き出しや、戸棚・・・米櫃に入れて床置き・・・
使いやすくて便利な場所に置くのが多いのではないでしょうか。
上記の保存方法でも短期間なら問題はありませんが、お米は保存状態が悪いと、ご飯の食味が落ちます。
なので、基本的には湿気・高温・臭気を嫌うため、キッチンでも水や火を使わない涼しい冷暗所を選ぶと良いです。
●とっておき保存術●
2Lのペットボトルに米を移し入れてキャップで密閉。冷蔵庫の野菜室などで保存することで、食味を保ちながら長期(約一ヶ月)の保存が可能になります!
<軽量>
お米を正確に量っていますか?
お米を正確に量ることは、美味しいご飯を炊く上で基本中の基本になります。
計量カップ180mlに山盛りにお米を入れて、盛り上がった部分を棒状のもので摺り切りましょう。
重さで図る場合は150gを目安にしてくださいね~!
●とっておきの軽量術●
美味しいご飯は、炊飯釜内で沸騰時に水が対流することが大切ですが、お米の量が少なすぎても多すぎてもうまく対流しません。一度に炊くお米の量は炊飯器の最大炊飯能力の7~8割がベスト。一般的なら5.5合炊きでは、3合、4合が適量です。
<洗う>
量ったお米を内釜やボウルに入れて、お米が全て浸るように多めの水を入れて軽く数回手で回し、素早く水を捨てます。次に、そのままの状態で指を窄めて立てる感じで、左右に何度かかき混ぜます。そこにたっぷりの水を加え、再び洗い流します。この工程をもう1~2度繰り返し、しっかり水をきります。
●とっておきの洗米●
捨てる水が透明になるまで洗う必要はありません。洗米のコツは、全ての工程を2分程度の短時間で終わらせること。
素早く行うことで、ぬか臭を抑えられます。※洗米後にザルなどにあげて長時間水切りすると、米が乾燥して割れてしまい、炊き上がりがベタつく原因となるので避けましょう。
<水加減>
最初は、炊飯器の内釜の水位目盛りに正確に合わせ、炊飯用の水を加えます。一度目盛りどおりに炊飯して、柔らかい、硬いなど修正点があれば、自分好みの推移を見つけ、好みの硬さに調整してください。使用する水は軟水が理想です。
●とっておきの水加減●
炊き上がりにムラなどの炊き上がりの硬さにばらつきがあるのは、正確に水位を量れていないのが原因かもしれません。内釜と同じ高さの目線で水位目盛りの反対側から見ると正確に量れます。
<浸水>
粘りと弾力のあるご飯を炊くには、米粒に十分な水を吸収させる必要があります。お米の種類や水温によって多少異なりますが、最初の30分で約8割程度が吸収されます。最低1時間(冬場は2時間程度は浸しましょう)
●とっておきの浸水●
浸水が完了して、炊飯のスイッチオンをする前に、もう一度お米の表面が凸凹していないかを確認!凸凹していると炊きムラの原因にもあります。凸凹が出来ていたら、人差し指で「の」の字を書くようにさらっと鳴らしてみてください。お米と水面が平らになればオッケーです。
<加熱>
スイッチを入れるだけですが、設定メニューを確認してからオンしてくださいね!
<蒸らし>
蒸らしは、炊き上がり後の米粒の水分を均一にするため、欠かせない要素になります。美味しくツヤツヤで召し上がりたい方は蒸らしの時間をきちんととってくださいね。
●とっておきの蒸らし●
炊飯器の外蓋を開けた時に、釜の中でジュクジュク音がしていたら、これはまだ蒸らし中というサイン。電気炊飯器の場合、蒸らしが炊飯工程に含まれていますが、気温や、水の量、お米の品種特性などの影響で、蒸らしが完了しないうちに、メロディーが鳴るケースもあるので、この場合は再度蓋を閉めて、5~7分くらい待ちましょう
<ほぐし>
蒸らし終わったら、直ちにゆっくりとご飯をほぐしましょう。
ご飯の表面を縦、または十字に切って、ご飯粒を潰さないように、釜の底の方から上に持ち上げるようにゆっくりほぐしていきます。ふんわりと余分な蒸気を逃しつつ、空気を含ませるように切っていきましょう。
●とっておきのほぐし●
ほぐしは、ご飯を美味しくする重要な工程です。ベチャご飯の原因となる余分な水分を飛ばしてから、香りと粘りを米粒ひとつひとつに均等にまぶし米粒をしっかりさせます。ベストなタイミングでほぐしを行えば、しゃもじからご飯がホロホロと自然にほぐれ、こぼれていきます。
<装う>
ふんわりとご飯が立つように装います。この時にご飯を潰さないようにご注意です。
<保温・冷凍>
炊いたご飯は、食べ切ってしまうのが理想ですが、家族の食事時間が違う時など、ご飯を炊飯器で保温する場合でも食味が変わらない3時間程度を目安にしましょう。
長期間保存する場合は、炊きたての冷凍保存がおすすめです。粗熱をとり、お茶碗1杯分ごとにラップに包んで冷凍保存をするのがおすすめです。2週間程度は「炊き立てのご飯」の美味しさをある程度維持出来ます。
●とっておきの冷凍●
冷凍保存したご飯をレンジアップした場合、解凍直後の過乾燥で時間をおくと、ご飯がパリパリになることがあります。解凍したご飯をお弁当などに使う場合は、レンジアップ蒸し器の使用がおすすめです。
お米マイスターがオススメする「とっておき」の方法も参考に、日々のお食事を美味しく、楽しくしていってくださいね!
のざわ米店でした!
※お米マイスター全国ネットワーク発行の<米すたいる>Vol.65より抜粋