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おかみのたより季節のこと徒然 <春分の日>


こんばんは。のざわ米店広報担当です。

前回の記事を書いた時は立春頃でした。

あれから、雨水(雪や氷が解け、雪に変わり雨が降る頃)、啓蟄(虫が目覚め動き出す頃)を経て、明日は季節の大きな節目の一つとなる『春分』に入ります。



春分の日は、二十四節気の春分に入る日をさしていて、太陽が春分点を通過した日が春分の日となり、太陽が真東から昇って真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになります。

また、立春から始まる春の中間点となり、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」趣旨の、国民の祝日です。
(・・・ということで、のざわ米店もお休みです。(笑))


春分をさらに細かく細分した七十二候でいうと、

3/21〜25頃 雀始巣(すずめはじめてすくう)雀が巣をつくり始める頃。
3/26〜30頃 桜始開 (さくらはじめてひらく) 桜の花が咲き始める頃。
3/31〜4/4頃 雷乃発声 (らいすなわちこえをはっす) 春の雷が鳴り始める頃。

と分類されます。

*七十二候とは
二十四節気の各一気(約15日)を約5日ごとに初候、二候、三候と3等分し、1年を七十二に分けたものをいいます。
ウグイスが鳴き始めるという意味の「黄鶯睍?」(こうおうかんす)のように、それぞれの季節時点に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、季節を5日と短く区切ることで季節の移ろいを子細に示しています。




ちょうどこの時期の米作りは、浸種と言って、眠っていた種籾を起こします。
種籾を2週間ほど冷たい水に浸けると、眠っていた種籾は、水を吸ってゆっくりと目を覚まします。

種籾は目を覚ますと1ミリほどの芽がでてきます。苗を育てる専用の箱に土を敷いて種籾を撒き、その上にまた薄く土をかぶせて、ゆっくり育つのを待ちます。

4月に入ると育苗といってビニールハウスへ入ります。あたたかい部屋の中で、小さな苗に育っていきます。



その頃、田植えの準備が始まります。柔らかい泥が苗を育てるので、冬を越して固くなった田んぼの土を耕して水を入れ、泥をかきまぜて柔らかくする代かきが始まります。

というように、春は米作りの始まりの時期でもあります。



景色に明るい変化が増えていく気持ちいい季節が始まりました。
この先は、どんどん暖かくなっていき、ますます気分の良い季節になっていきます。今年は、二十四節気をちょっと勉強しているせいか、季節の景色で表現された七十二候を意識して、身近な自然を観察したり、空気を感じてみたりしようかと思っています。


皆様も良い3連休をお過ごしください。

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