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おかみのたより二十四節気 清明


桜の花も桜吹雪となって、まるで雪のように舞う青空の下では、沢山の方がスマホを斜め上に向けて撮影を楽しんでいます。

静かな冬の様相は記憶から薄れて行き、立春からはじまった春ももうすぐ終盤です。
河津桜から、ソメイヨシノ、山桜と、桜の種類も移り変わりつつ、足元では草花の勢いが増して、春が色濃く輝いています。

季節は「清明」
万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。
花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。
春の清らかで生き生きとした様子を表しています。

木々の若葉が一斉に芽吹き、溢れるように花が咲き、やわらかな春風と明るい日差しに万物が清らかに明るく感じられる季節です。


4月8日は「灌仏会」です。

お釈迦様が生まれた日で、花々でしつらえた花御堂の中に小さな仏様を置き、甘茶をかけていただく儀式を行います。
インドや中国ではお香の煙で作る聖水で、花々に甘茶をかけていただくのは日本だけのようで、花々のエネルギーを体内に取り入れたいという日本人独特の思いが込められているようです。



近年、小さな花々を食用に栽培しているところが増え、洋菓子・和菓子を問わず、エディブルフラワーを使用したお菓子をよく見かけます。

花々の可愛らしさや、花々が持つ見えないエネルギーなどを体内に取り入れたいという気持ちは・・・古今、変わらないものなのかもしれませんね。


のざわ米店

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